月曜日, 6月 18, 2007

2007年問題を考える

日本を離れてから4年8ヶ月、そろそろ5年になろうかとしている私。
その間日本ではさまざまなことが巻き起こっていたようですが、そのひとつ、私の中で追いついていなかったこと、2007年問題。いまさらこんなこと、書くのは’遅れている’といわれてしまうかもしれないんですが。。

今年2007年、日本の人口はマイナスに転じるといわれ、そしていわゆる’団塊の世代’(昭和22年生まれの人)が最も多く定年を迎える年。ここで多くの企業が懸念しているのが、この団塊の世代の人々が培った技術やノウハウが、若い世代にきちんと継承されずに失われ、日本経済を牽引してきた産業全体に大きな影響を及ぼすのではないか、ひいては日本企業の国際競争力低下につながるのではないか、ということ。
そして今、色々な企業が躍起になってその技術の継承に力を入れているという現状。
いわゆる、’Knoweldge Transfer・Management'というのが、脚光を浴び始めて久しいのですが、その中で一番難しい点、個人個人に身についている技術を、いかに伝えていくか、ということ。
IT技術の進歩が進んで、確かにトラブルシューティングのヒントとなる情報のイントラネット上の整備なんかは進んでいるけれど、ただ単に、整理された情報だけでは伝わらないのもが多いわけで、特に、ミクロン単位の精度を要する機械操作なんかは、その人の長年のカンにより、達成されるもの、そんな技術によって支えられていた日本の産業界、これが失われてしまうこと自体、’ものづくり’の国として成り立ってきた日本の存在自体が危うくなっていく。。。
日本は今また新たな問題に直面しているわけです。

そう、戦後60年、いろんな危機を乗り越えてそして資源の少ない国ながらも経済発展を遂げ、ひいてはGDP世界第2位の国となっているわけです。これまでも時折触れている通り、世界各国のビジネススクールがさまざまな形で取り上げるほど、日本企業の経営におけるノウハウは注目の的となっているのですが、果たしてこれからも、こうあり続けることができるんだろうか。。。

いきなり結論付けるのは早いのですが、私は’できる’と思っています。
大切なのは’目先’を変えること、問題から逃げるとか、挿げ替えるとかではなくて、解決策を別の方向に探すこと。困難をチャンスと捉えられるだけのエネルギーがあれば、乗り越えられると私は思っています。
じゃあどうやって??というのは今私がEssayにまとめている最中。。。
なかなか難しいけれど。。(笑)

と、ブログ更新がまたまたおぼつかない日々ですが、ブログも更新しつつ、遠くから日本を見つめ続けたいと。

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