金曜日, 9月 07, 2007

Leadership in Women

本日の授業、Leadership in Women. 

近年、CEOなど、企業のトップポジションで働く女性がどのくらいいて、その状況はどうなのかという議論をしました。スペインでは近々法律によって経営陣(Board member)の女性の割合を40%以上とすることを定めるようです。これはあくまでも’奨励’で、そうしなかったからといってすぐに罰せられるようではないようですが、それでもより強行に女性の社会進出を促すようです。フランコ時代までのスペインの社会情勢、女性に対しては非常に厳しいもので、あくまでも家庭に入り家族の世話をするというのが前提、その他人権的にも阻害されることが多かったようですが、それ以降ほんの30年余りの間に女性の地位向上に関しては速いペースで法整備が進んでいます。それでもまだ企業の経営陣に占める女性の割合はヨーロッパのほかの国に比べて低い。特に高いのはノルウェーなどの北欧諸国。こちらも法律的に女性の参画がほぼ義務付けられているという要因が大きいようです。

以外に低いのがイギリスやフランス、そして特に低いのがイタリア。経営陣のうち女性の割合はまだ10%にも満たない状況。
さて日本は?というと、これまたイタリアに左に習え。アメリカが20%近いのに対し、日本はまだ10%以下。
しかし難しいと私が思うのは、、’少子化対策’と’女性の社会進出’の両立。一方で女性が男性と差別なく会社でのポジションを築くことを奨励しつつ、一方で子供を生み、育てやすい環境を作るということ。企業がそれに対応してフレキシブルな労働時間や、子育てをある程度優先させても出世に差し支えないシステムを作らない限り、女性にとってはますます厳しくなることに。。その象徴が、経営陣10%以下というところに現れているのかもしれません。
少なくとも、産休を取って会社に戻ってきても、また同じポジションで働くことのできる制度を持つ会社が増えていくことも重要だと思います。イギリスはその点確保されていたり、ベビーシッターの利用率も高かったりで、女性に対して社会が課す、というか期待する責任の重さは、日本よりも低いのではないかと言うのが私の印象でした。

日本での私は、あまり’男女雇用機会均等’とか、男性社会の中で’闘う’的な姿勢をとっていたつもりはなく、気がついてみたらがんばっていた、というのが率直なところ。今でもあえて'闘おう’とは思わず、女性であることが有利に働いたり、自分を活かせる仕事ができれば、単純にそれが幸せだと思っており、それが必ずしも企業のトップの座につきたいという願望にもつながっていないので、今の状況をものすごく不満に思ってはいませんが。
でも、家族がありながらも楽しく働ける環境の改善は、是非推し進めるべきと思います。
(って、私は政治家か???。。。笑)

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