日曜日, 1月 21, 2007

拝啓 ベラスケスさま


私はVelazquesという通りに住んでいます。その名もまさにスペインを代表する画家ディエゴ ベラスケスにちなんでつけられた通り。
今週末はプラドにでも行こうかと思っていたけれど、結局行けずじまい。行く度にベラスケスの絵を眺めてはいたのですが、毎回、’う~ん、ベラスケスかぁ。。’、以上。みたいな。ひじょーに浅い知識のみ持ち合わせ、あとで美術館の解説などを読んで’え?そうだったの?、早く言ってよ!’と叫んでしまうことが多々あり。。それで、インターネットよありがとう、少し調べて見ました。

ベラスケスが生まれたのはスペイン南部のセビーリャ。11歳でおじさんに弟子入り。1623年、国王フェリペ4世の宮廷画家となり、ラス・メニーナスなど数々の名画を生み出すのです。スペイン絵画の黄金時代を気づいた一画家。フェリペ4世、スペイン王であるとともに、ナポリ、シチリア、そしてポルトガル王でもあり、そしてかのスペインハプスブルク家の家長。統治家としてはあまりいけていなかった?ものの、文化、美術面ではこのベラスケスやルーベンスを保護するなどし、名作が生まれる土壌を提供。そしてプラド美術館の基礎を気づいたと。

で、ベラスケス。いまやヨーロッパ中の美術館に散らばって展示されている彼の絵画の数々。こうして自分で調べてみると、’あれ?Londonのナショナルギャラリーでみたあの絵もベラスケスだったのね。。’とか、’あ、ウィーンの美術史博物館にあったあの絵も?’。。。と、いまさらまた気づいてしまうわけです。

本物のラス・メニーナス、以前プラド美術館で見たことがありますが、不思議な絵でした。まだ小さな女王が絵の中心よりやや下に、それを取り囲む女官たち、そしてくらーい背景の奥にドアから出て行こうとする女の人。本当に不思議な絵です。この絵はフェリペ4世夫妻の視線から描かれている絵だそうです。

ベラスケスさま、これも何かのご縁かも知れませんので、次にプラドに行ったときには上記の知識など念頭に、ただなんとなくあなたの絵を見ることのないように。。(笑)


パレットを片手に誇らしげに立つ彼の銅像を添付。

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