日曜日, 8月 05, 2007

1300隻 56万人。

突然ですが、最近、ニコニコ動画にアップされていた、NHKスペシャル、『映像記録史 太平洋戦争』というのを見て、改めて驚いたこと。

1945年4月1日沖縄に上陸した連合軍の兵力、56万人。

昭和15年当時沖縄県の人口は約57万4千人。その沖縄県の人口とほぼ匹敵するだけの連合軍が、小さな島に上陸したわけです。56万人って、改めてものすごい数だと、言葉を失いました。

そして周知の通り沖縄の普通に生活していた人々がみな戦争に駆り出されました。犠牲となった人の数、およそ12万2千人。

その4ヵ月後の8月6日、そして8月9日広島、長崎への原爆投下、2つの爆弾でその年の内に亡くなった人の数30万人以上。

記録や、人々の記憶が示している通り、これらの人々の死は、当時の軍部の全く稚拙な世界観、分析力のなさ、情報力の欠如、つまらない意地、誇大な驕り、踏みとどまる決断力の皆無さ、政治家の全くの力のなさ、のために起こった事です。

でも今の日本は、そのことを’仕方がなかった’と言ってしまう閣僚を擁してしまうような与党が政権を握っているわけです。あの発言は直接には広島の原爆投下についてだったようだけど、日中、太平洋あわせて300万人以上の人々が失われたことに対しても、同じ理屈を通すに違いない発言だったと思います。死力を尽くして避けようとする努力もしなかった上に、結局アメリカに、’原爆投下は日本が自分自身で招いた、早期に戦争を終結させるために致し方なかった’と、言われてしまい、戦勝国の論理だけがこうしてまかり通ってしまうのを、許してしまう結果になってしまっているわけです。
どう考えてもやはり、一瞬のうちに10万人以上の、何の関係もない人々の命が奪われた上に、’仕方ない’と言われ、その後そのことに対する制裁がなかったというのは、おかしいと、思います。
今思ったところで、何にもならないけれど、せめて忘れないように、日本人として知っておくべきことは知っておこうと、いえることはいえるようになろうと、思うわけです。

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