火曜日, 9月 25, 2007

Business of Fashion

先日のFinancial Timesの特集記事に、'Business of Fashion'というのがありまして、今ヨーロッパのファッション業界を動かしている企業家、そしてデザイナーについて、それからいわゆるLuxuary Brandと呼ばれる高級ブランドの状況が書かれていました。

私の興味をそそった部分をかいつまんで書き出してみますと:
イタリア、フランスの高級ブランドが海外へ続々と出店を重ねていくにあたって、次第にそのブランドが’規模’を追求するようになって来た。これらブランドはもともと、例えば’Made in Italy'だとか’Made in France'というブランド発祥地での生産が高付加価値を生んできたものだけれども、規模が大きくなるにつれて世界中の需要にこたえることは非常に困難、そしてかさんでゆくオペレーションコストを抑えていく必要がある、ということで当然生産を中国やインド、北アフリカ、南米などへ移行させている。ブランドの中にはこの生産の移行をひそかに行っているところもある。(ブランド自体の価値を損ねないようにするために。)当然、発展途上国での生産費は自国生産費の30%以下となる場合もあるがそれでも'ブランド力’によって例えば100ドルで生産されたバックが2000ユーロ等の値で店頭に並んでいるのである。このような状況の中で、いわゆる'Made in France'とか’Made in Italy'という生産国によるブランド価値自体が薄れつつあって、さらに発展途上国での技術、品質管理の向上によってフランスやイタリアで作ったものと全く変わらないものが出来上がるという状況。 この先、Luxury Brandの価値はどうなっていくのだろうか。そして近い将来、発展途上国の経済発展によってそれらの国で生産するのも決して安くなくなる日がくるであろう。
というもの。
うん、それはごもっとも。

しかしマーケティングの力というのはある意味偉大で、特にファッション、コスメ業界では、本当に原価数ドルのものがあっという間に10倍以上で売れてしまう。私も買ってしまう。もちろん、それだけの品質があってこそだけれども。そう。私も喜んで買ってしまう。。ただ、生産側にとってフェアでないコストで生産されているとすると、それだけのものを払う価値が本当にあるのだろうかと、考えざるを得ない。

と、難しいところはさておき、記事中にあった、中国のPortsというブランド、ちょっと注目です。

0 件のコメント: